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  • 執筆者の写真Yukio

全粒粉デビューしました ~小麦の栽培日記付き~

ちょうど100kg


たくさんの小麦を収穫することができました。


あれから1ヶ月。


 ・パン作り

 ・うどん作り

 ・お菓子作り


僕集農園で育った小麦が、いろんな食べ物としてデビューしています。


たくさん収穫できたことはとても嬉しいですが、


それ以上に嬉しいこと。


それは、



この小麦を使って加工してくれる仲間がいること。


この小麦を使って「〇〇作ってみたい」と言ってくれる仲間がいること。



その方たちが使う小麦を今日も石臼でひいています。


この全粒粉には、石臼特有の味わい深さや風味


ふすま に含まれるミネラル、食物繊維


とても栄養素満点。



な、はずです・・・


・・・専門家ではないためネットから引用^^;


こうして生まれた全粒粉


この子の名前は



「僕らの麦」


この子がこれからいろんな仲間の元へ行き、


面白い存在となってくれることでしょう。


そんなことを思う今日この頃。



そう思える僕はとても幸せ^^




「僕らの麦」誕生のきっかけと栽培日記


小麦ができるまでの状況と、

その時の僕の心の声を、

写真を中心にお届けします。


小麦種まきの約1年前】

2017年10月4日


僕が生まれ育った家


そして祖父の造った家


この時は空き家となっていましたが


この日、この家の西の土壁を打ち抜きました。


「僕らの集会所」新玄関誕生の瞬間です。


そこに広がる眼の前の休耕田

そう、ここが今回小麦を栽培した場所

https://www.bokushu.net/post/日に日に寒さが増してきました


この場所をなんとか活用したい。


水路がなくなってしまったので

今さら田圃にするのは難しい。


じゃあか!


なんの麦にしようかな?


この辺り、うどんが有名だし・・・


僕もうどん好きだし・・・


じゃあ小麦


そんな感じで、小麦の栽培にチャレンジすることにしました。



小麦の種まき1ヶ月前】

2018年10月28日


これは、小麦畑となる休耕田を耕しているところ。

耕しているのは僕ではなく、隣の農家のKさん。


種まき前に2度耕耘


【種まき前日】

11月17日(土)

こんな奇麗に土作りをしてくれました。


(僕の心の声)

せっかく耕してくれたのに、今日から泊まりで外出なんだ

ごめんなさい、隣のKさん


【種まきの翌日】

11月19日(月)

出勤前に撮影した小麦の種まきしたあとの畑の様子

無数の穴は、種まきしたときの僕の足跡


小麦の種まきは僕も初めて


「小麦 種まき」でググってみると


バラマキしたり、畝作りをしたところへ点まきしたり


色んな方法があり、何が良いかわからない。


仲間の農家さんのアドバイスで播種機を使って蒔くことにしました。


こんなマシーン(ネットより引用)

人力で押して、穴の空いたロールに種が数粒入りながら種を蒔き、

覆土してくれるマシーンです。


なかなか種まきする時間がなく、

前日の夜中、ヘッドライトを付けながら播種機で種まきしました。


種子:3kg

規模:約6畝


(僕の心の声)

隣のKさん、なんとか種まき終わらせたよ。色々ご協力ありがとう!!


ちなみに播種機は、地元雨読晴耕村舎Gさんからお借りしました。


【種まきから2週間弱】

11月30日(金)


小麦の芽が出始めました。


こんなに乾いた土の中から


驚きです。

目が出るまでは本当に芽が出るのか心配でした。


野菜とか稲は、種まきしたあと水をあげるじゃないですか。


でもこの小麦畑には水あげしなかったので。


確かに途中雨が降ったりしてましたが。


本当に手間いらず。


しかし、この芽が出る瞬間は僕のテンションが一番上がるところ。


とても好きな瞬間です。



【種まきから1ヶ月半】

2019年1月2日

麦踏みの様子。

この後姿、僕ではありませ~ん


地元の子供達^^


麦踏みをすることで根張りを良くし耐寒性を高めます。


この麦踏み、2週間おきに3回行いました。


【種まきから4ヶ月】

3月23日

春分の日を過ぎ、春の訪れ。


冬を乗り越えた小麦たち


根本には野草が生え始めています。

これはホトケノザ。


実は、種まきの時点でムラがだいぶあったようで、


小麦が生えていないところは、野草に占領されかけていました。


↑まぁ、こんな感じでムラだらけ。


僕の場合は鎌を片手に除草しました。


畝間を広めにとった場合は、小型管理機で除草しても良いみたいですが、


僕の畑の場合は畝間は広くとってなく、小型管理機もないため


ひたすら手作業。


この時はどれくらい収穫できるのか全く予想できず、


(僕の心の声)

「採れても7~8kgくらいかな」


なんて悲観的に考えていたような気がします。


【種まきから5ヶ月】

4月27日

気温の上昇とともに小麦たちも急成長しています。


【種まきから6ヶ月】

5月18日

麦穂の様子。


向こうの田圃には水が入り、田植えの準備。


こちらの小麦はあと1ヶ月位で収穫時期かな。


夕日と小麦畑


青々とした小麦畑


麦穂もかわいい

朝晩、この小麦畑越しに見る景色がとても楽しみでした。


僕らの集会所から見える景色の価値を高めてくれました。


【種まきから6ヶ月半】

6月2日

収穫直前の畑の様子


イタリアングラスが畑全面に生え広がる


この頃は夕方除草作業の日々


そして6月に入ると小麦の穂が黄金色に変化


日に日に色の変化が小麦全体に広がり


麦穂が徐々に垂れ下がり始めます。


一方、季節は梅雨の時期


週間天気予報


そして小麦の水分量


とのにらめっこの日々。


(僕の心の声)

なんでこんなに雨続きなんだよ。

収穫時期逃したくないな。

早く梅雨明けろ!!


結局予定していた収穫を悪天候のため2度も延期することになりました。


でもこの間、水分量30%→15%まで下がり、


結果的にはこのくらいの時期がちょうど良かったのですがね。


【種まきから7ヶ月】

2週間遅れの6月22日(土)~23日(日)に収穫実施しました。


収穫の様子

これは仲間の先輩Iさんからお借りしたバインダー


収穫量:軽トラ山積み3台分


そしてこちらも地元雨読晴耕村舎Gさんからお借りしたハーベスター


収穫量:コンバイン袋 4袋


収穫後の乾燥の様子

となり町のTさんビニルハウスをお借りして


地べたにブルーシートを敷き乾燥


6月24日(月)雨

6月25日(火)曇

6月26日(水)晴


(僕の心の声)

頼む!晴れてくれ

頼む!カビないでくれ


今考えると、地べたにブルーシートはとても危険な賭けだったみたい^^;

でもギリギリ天候に恵まれて、なんとか水分量13%程度まで乾燥することができました。


7月7日(日)

精選作業

精選とは


脱穀した小麦に混入している麦わらや他の穀物、細った小麦や他の穀物の種子を除去する工程のこと。


精選することにより、このような夾雑物(きょうさくぶつという)が取り分けられます。


精選前の様子

大きなふっくらとした黄金色のものが小麦


それ以外は夾雑物


今回はとなり町の谷川農園さんの唐箕(とうみ)をお借りして行いました。


ハンドルをくるくる回し、 風力を起して穀物を選別するための農具です。


比重の違いを利用して選別します。


ハンドル回しの強さをコントロールして、


比重の軽い夾雑物を吹きとばせ~!


「ほぼ小麦のみ」状態にできました。

この唐箕は、となり町の谷川農園さんからお借りしたものです。


こうやって小麦の栽培を振り返ってみると


・畑の準備:トラクター ご近所Kさん

・種まき:播種機 雨読晴耕村舎Gさん

・麦踏み:足 近所の小中学生

・収穫:バインダー 先輩Iさん

・脱穀:ハーベスター 雨読晴耕村舎Gさん(作業のお手伝いIさん)

・乾燥:ビニールハウス となり町Tさん

・選別:唐箕 谷川農園Tさん

・製粉:電動石臼 先輩Iさん


仲間の皆さんに道具を提供いただいて実現した小麦作り


僕が使った道具は「鎌」のみ


そんな作り方


だからこの麦たちの名前は「僕らの麦」


「小麦作ってよかったな」


改めてそう思える日々を送っています。


(僕の心の声)

幸せだ^^

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